簿記3級は取得者が多く、取る意味のない資格と言われることが…。
しかし、副業を始めたい、あるいはキャリアアップを目指すなら、簿記3級は十分に価値ある資格になります。
実際私はフリーランスとして活動中ですが、確実申告や収支管理に役立てています。
今回は、「簿記3級が意味ないと言われる理由」を解説します。
その後の見出しで、簿記3級の価値を「副業」「キャリアアップ」の視点から実用事例を中心としたテーマで記事を書きました。
簿記3級は、単に会計の基本を学べるだけでなく、仕事の選択肢を広げる武器にできます。
本記事を参考に、簿記3級が「あなたの目標達成にどのような役立つのか?」照らし合わせながら読み進めてください。
簿記3級が「意味ない」と言われる理由は?
- 経理実務に簿記3級は実用性が低い
- 簿記2級の方が重要視される
- 資格取得者が多い
1つずつ解説します。
経理実務に簿記3級は実用性が低い
経理実務の仕事をするなら簿記2級の知識が必要で、簿記3級は実用性が低いです。
実際の経理業務では専門的なスキルが求められます。
実用性が低いことから、簿記3級は意味がないと言われがちです。
簿記2級の方が重要視される
簿記3級は「商業簿記」のみの学習ですが、簿記2級を取ると「工業簿記」の知識が得られます。
簿記3級の出題範囲には工業簿記は含まれていません。
簿記3級は基礎的な知識で事業に役立ちますが、経理実務には物足りないスキル。
多くの企業から大きなアピールにはならない資格であることから、簿記3級は意味がないと言われています。
資格取得者が多い
簿記3級は取得者が多いことで、意味ないと言われることが。
直近の簿記受験者データから毎年約10万人の合格者数がいます
回 | 合格者数 |
---|---|
167(2024年6月9日) | 8,520名 |
166(2024年2月25日) | 8,706名 |
165(2023年11月19日) | 8,653名 |
164(2023年6月11日) | 9,107名 |
163(2023年2月26日) | 11,516名 |
期間 | 合格者数 |
---|---|
2024年4月~2024年6月 | 22,080名 |
2023年4月~2024年3月 | 88,264名 |
2022年4月~2023年3月 | 85,378名 |
2021年4月~2022年3月 | 84,504名 |
2020年12月~2021年3月 | 24,043名 |
出典:商工会議所の検定試験 2級・3級受験者データ(ネット試験)
比較的簡単に取得できることが「意味ない」と言われる原因の一つです。
簿記3級は副業で役立つ
簿記3級の知識は、副業において多くの場面で役立ちます
- 確実申告や税金の管理に役立つ
- クラウド会計ソフトの利用に有利
- 副業の年収アップにつなげられる
具体例を交えながら、1つずつ解説します。
確実申告や税金の管理に役立つ
簿記の基礎を理解していれば、確実申告や税金の管理に役立ちます。
一例を挙げるとこのような感じになります
- 青色申告に役立つ
- 経費の種類を正確に把握できる
- 節税につながる
副業で一定の収入がある場合、自分で確実申告を行わなければなりません。
簿記3級の知識があれば、帳簿の作成がスムーズにできるようになります。
クラウド会計ソフトの利用に有利
クラウド会計ソフトは便利ですが、簿記の基礎知識があることで真価を発揮できます
- 仕訳の基礎知識が理解できる
- 財務状況を分析できる
- 簿記3級で学ぶ未処理の取引にも対応しやすい
経費の仕訳が簡単にできるので会計ソフトを最大限に活用できます。
もし簿記の基礎知識がないと、税理士に依頼することになりコストがかかることに。
簿記3級を学ぶことで自分で会計処理ができるのでコスト削減にもなります。
副業の年収アップにつなげられる
簿記3級は直接的な高収入資格ではありませんが、副業の効率化や新たな収入源の確立をサポートする強力なスキル。
副業の年収アップにつなげる具体例は以下のとおりです
- フリーランスの経理代行
- 確定申告のサポート
- オンライン講師
実務的なスキルの積み上げは必要ですが、簿記3級の知識を副業戦略の一環として活用することもできます。
簿記3級は上位資格へのステップアップに重要
上位資格を目指す人にとっても、簿記3級の持つ意義は大きいです。
なぜなら簿記3級を取得することで、以下の上位資格へのステップアップにつながるから
- 簿記2級・簿記1級
- 税理士
- 公認会計士
簿記2級など上位資格に合格するためには、簿記3級の知識は必須条件に。
新たな分野へのステップアップとして、簿記3級を取得する意味はあります。
簿記3級をより効率的に学ぶコツ
簿記3級の学習は、より効率的に行うことで時間を最大限活用できます。
以下のように学ぶのが効率的
- オンライン講座でテキストを活用⇒
正しい教材やコースに身をゆだねることで理解が深まる - スキマ時間の活用⇒
学習を日常に続けることで知識が体習化される - 自分の学習ペースに合わせたサービスを利用する
最も効率的に学べるのは、クレアールのオンライン講座。
クレアール独自の「非常識合格法」で、忙しい社会人や学生の方でも最適に学ぶ方法論を展開しています。
簿記3級を独学で勉強するのが不安な人向けにイチオシのオンライン講座です。
簿記3級取得に迷っているときの考え方
簿記3級は活かし方次第で十分価値ある資格です。
とはいえ、取る意味がないと言われているので勉強するか迷ってしまいますよね。
そこで簿記3級を取得するか迷っている方に向けて、価値や考え方を解説します
- とりあえず学習するのは有り
- 取得後の活かし方を意識する
- 日常生活でも簿記は活かせる
わかりやすく1つずつ解説します。
とりあえず学習するのは有り
簿記3級は基礎的な知識を短期間で学べる資格。
試験範囲は「商業簿記」のみで比較的狭く、経理知識があれば独学でも十分に合格を目指せます。
簿記3級を取ると上位資格へのステップアップになります。
また、短期間で達成感を得られやすいので自己成長を感じることができる効果も。
簿記3級の学習を始めて、得することはあっても損することはありません。
取得後の活かし方を意識する
簿記3級の資格を取得した後、どう活かすかを考えるのは大切。
よくある活用方法の具体例はこちらです
- 転職活動に活用:
経理や事務職を志望する場合、簿記2級以上で資格が評価されることがある - 副業やフリーランスに活かす:
確定申告や収支管理など簿記3級の知識が必須
私はフリーランスで活動中ですが、簿記3級の知識に助けられるケースは多いです。
取得後のビジョンを明確にしていけば、簿記3級の勉強は意義深いものになります。
日常生活でも簿記は活かせる
簿記3級で学ぶ内容は、日常生活にも役立ちます
- 家計管理に役立つ:
お金の流れを把握する力がつく - 投資の基礎知識:
企業分析や投資判断に役立つ
お金の管理や価値に対する理解が深まり、生活全般の質が向上します。
活かし方次第で簿記3級の知識は、単なる資格の枠を超えて人生を豊かにするツールにできます。
まとめ:簿記3級は活かし方次第で十分に価値ある資格
「簿記3級が意味ないと言われる理由は?取得に迷っているときの考え方」を解説しました
簿記3級が「意味ない」と思われがちなのは、資格そのものの価値が見えにくいところがあるからです。
フリーランスや副業の確定申告、またはキャリアアップを目指すための基礎知識として、簿記3級は多くの場面で活かせます。
特に、副業を始めたい人や新しい分野に挑戦したい人にとって、手軽に始められる実用的な第一歩へ。
迷う時間があるなら、とりあえず学習するのは有りです。
簿記3級が未来の可能性を広げるカギになります!
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