- 「会社員の働き方に疑問を感じている」
- 「キャリアの選択肢を広げたい」
現在の日本は働き方の多様化が進行中。
その中で、フリーランスとして働く人の数は年々増加しています。
その背景には何があるのでしょうか。
本記事では、最新データをもとに「フリーランス人口の推移」を分析し、その背景やフリーランスの働き方で今後求められるポイントについて考察します。
私はフリーランスとして活動中ですが、会社員とは違った魅力があります。
フリーランスの働き方に興味を持ち始めた会社員の方は、自身のキャリア選択や働き方を考える材料の参考にしてください。
現在のフリーランス人口と推移
日本におけるフリーランス人口は、近年急速に増加しています。
ランサーズ株式会社の調査結果から、フリーランス人口の推移(増え方)は次のとおりです
今回の調査で、フリーランス人口は1,577万人、経済規模は23.8兆円であることがわかりました。調査を開始した2015年と比較すると、人口は68.3%(640万人)、経済規模は62.7%(9.2兆円)増加しました。2020年1月の調査ではフリーランス人口は1,062万人、経済規模は17.6兆円だったことから、コロナ禍でフリーランス市場は大きく拡大したことがわかります。
要約すると、フリーランス人口は2015年から2021年にかけて68.3%増加し、経済規模も62.7%拡大。
特に2020年のコロナ禍を契機に、フリーランス市場の急成長がデータから読み取れます。
もう一つのデータをご紹介します。
2023年7月21日に総務省の統計局が公表した調査結果です
フリーランスの基本属性
有業者のうち本業がフリーランスの数は209万人となっており、有業者に占める割合
は3.1%となっています。男女別にみると、男性が146万人、女性が63万人となってい
ます。
有業者に占めるフリーランスの割合は3.1%と少数派。
フリーランス市場がまだまだ成長余地があることを意味するデータです。
フリーランス人口増加の背景
フリーランス人口増加の背景は社会的な変化や技術革新が大きく影響。
主な要因を以下にまとめます
- 働き方改革の推進
- DXの導入
- リモートワークの普及
- IT人材が不足しているから
- ライフスタイルの多様化
- フリーランス向けサービスが拡充
1つずつ詳しく解説します。
働き方改革の推進
日本政府は働き方改革を推進しており、その一環として副業や兼業を容認する企業が増えています。
日本政府は雇用の流動性を高めるために以下の政策を実施しました
- リスキリング(再教育)支援の強化
- 職務給(ジョブ型)制度の拡大
- 人材開発支援助成金の提供
政府は労働市場の活性化と労働者のキャリア形成支援を進めるのが目的。
正社員として働きながら副業を通じてスキルを活かす機会が広がり、フリーランスという選択肢が多くの人にとって現実的になりました。
DXの導入
- DX(デジタルトランスフォーメーション)⇒
デジタル技術を活用して業務やビジネスモデルを変革し企業価値を高める取り組み
DXが進むと全く新しいビジネス価値が生まれるため、新しい働き方や業種が生まれます。
結果として、スキマ時間で副業を始める人が増加したわけです。
リモートワークの普及
2020年のコロナ禍以降でリモートワークの普及により、場所や時間に縛られない働き方が可能に。
インターネットやクラウドツールの進化により企業のオフィスに通う必要がなくなりました。
これに伴い、安定した収入源以外に、独立してキャリアを築こうとする動きが活発化。
フリーランスが活躍できる環境が整備されたことが、フリーランス人口増加の背景の大きな要因になっています。
IT人材が不足しているから
近年、デジタル化やDXの進展に伴い、IT人材の需要が急増。
一方で、企業内で必要な人材を確保できないケースが増えており、そのギャップを埋める存在としてフリーランスITエンジニアやデザイナーが注目されています。
また、クラウドサービスやリモートワーク環境の普及により、企業はプロジェクトごとにフリーランスを活用するケースも。
IT分野を中心にフリーランスが売り手市場になっていることが、フリーランス人口増加の背景です。
ライフスタイルの多様化
近年では、仕事だけでなくワークライフバランスを重視する人が増えています。
フリーランスは、働く時間や場所を自由に選べるため、自分のライフスタイルに合った働き方を実現しやすい選択肢。
時代の流れから自然にフリーランス人口が増加する要因になっています。
フリーランス向けサービスが拡充
フリーランス人口の増加にはサービスの整備が大きく寄与。
以下に、具体的な要因をまとめます
- クラウドソーシングサービスの普及⇒
オンラインで受発注が可能になり案件獲得が効率化 - エージェント⇒
営業や交渉を代行してくれるため案件を獲得しやすい - フリーランス用の作業スペース(例: コワーキングスペース)の充実
サービスや環境の整備から、フリーランスの働き方に魅力を感じる人が増えているわけです。
フリーランス人口の今後の展望
「フリーランス人口増加の背景」から、今後もフリーランス人口は増加傾向が続くと予想されています。
その背景には、以下の要因があります
要因 | 内容 |
---|---|
テクノロジーの進化 | AIやクラウドツールの普及により、フリーランスとしての働きやすさが向上。 オンラインでの業務管理やスキル習得のコスト低下により、新規参入が期待される。 |
副業解禁の広がり | 政府の副業解禁推進により、正社員が副業を通じてスキルや人脈を広げる機会が増加。 この動きがフリーランスとしての独立準備期間となり、人口増加を後押し。 |
少子高齢化の影響 | シニア世代がリタイア後もスキルを活かしてフリーランスとして働くケースが増加。 特に、専門性が高い分野で高齢フリーランサーの活躍が期待される。 |
労働市場の変化 | 企業が必要なスキルを持つフリーランスをプロジェクト単位で活用する動きを強化。これによりフリーランスの需要が拡大。 |
課題としては、収入の不安定さや社会保障の不足など。
とはいえ、2024年にフリーランス新法が施行されたことで、フリーランスの労働環境改善を後押ししています。
政府や企業の支援策がさらに進化し、フリーランスが安心して働ける環境が整えば、より多くの人々が働く流れになりそうです。
フリーランスの働き方で今後求められるポイント5つ
フリーランス人口の増加により競争が激しくなる可能性が。
今後フリーランスとして安定したキャリアを築くためには、以下の重要なポイントを押さえる必要があります
働き方全体を見直すヒントにしてください。
専門性を高める
フリーランスとしての市場価値を高めるには、自分の強みを明確にして専門性を深めることが不可欠。
Webライターを例に挙げると、以下の具体的なアプローチが求められます
- 専門性に特化した記事を書く
- 高度なSEOスキルを磨く
- データ分析を活用するライティング
さまざまなスキルを磨くことで、他のライターとの差別化を図り、安定した案件獲得が可能になります。
フリーランスが専門性を高めるのは、クライアントから選ばれるための重要な要素です。
コミュニケーション能力の向上
フリーランスは単にスキルが高いだけでなく、仕事を獲得するためにクライアントとの信頼関係を築くことが非常に重要です
- プロジェクトの進捗状況を定期的に共有
- 相手のニーズを正確に把握して提案を行う
誠実に提案することでクライアントの高評価につながり案件獲得が期待できます。
円滑なコミュニケーション力と柔軟な対応力を身につけることが大切です。
AIとの共存を意識した働き方
これからAI技術の進化により、単純作業の多くが自動化されていく流れに。
自動化に対応するためには、AIを活用して効率を高めると同時に、人間にしかできない付加価値を提供する能力が求められます。
例えば、AIツールを使ってデータ収集や分析を行い、独自目線のクリエイティブなアイデアを提案するといった試み。
オンリーワンの付加価値を身につければ、フリーランスにとって稀少価値の高いスキルとなります。
ブランディングの強化
フリーランスとしての存在感を高めるためには、個人ブランドを構築することが重要に。
私はブログを活用してブランディングの強化を図っています
- 実績やスキルを発信
- 自分の強みを理解できるポートフォリオを作成
クライアントが安心して依頼できるような仕組みを整えると効果的です。
柔軟な働き方の実現
今後、働き方がますます多様化されることが予想されます。
そのため、フリーランスにも柔軟な働き方が求められます。
具体的には、クライアントニーズに対応できるスキルを身につけるため、複数の業界や分野で経験を積むといったこと。
短期的なプロジェクトや副業など、多様な働き方を試すことで新しい可能性が広がります。
初心者の方は、小さな成功体験を積み上げるところからスタートしてみてください。
まとめ:フリーランスの働き方は新時代で主流になる
今回は「フリーランス人口の推移は?増加の背景と今後求められるポイント」を考察しました
- 働き方改革の推進
- DXの導入
- リモートワークの普及
- IT人材が不足しているから
- ライフスタイルの多様化
- フリーランス向けサービスが拡充
フリーランス人口は2020年のコロナ禍以降大幅に増加しています。
背景には働き方改革の推進やテクノロジーの進化などが要因。
フリーランスの働き方には課題も伴いますが、法律改正で労働環境も改善されつつあります。
私はフリーランスの働き方は新時代で主流になると確信したので、現在もフリーランスとして活動中。
フリーランスとしてキャリアを考えている方は、ぜひこうした動向を踏まえて前向きな計画を立ててみてください。
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