フリーランスの平均年収と中央値は？年収を上げるステップ7つ

フリーランスの平均年収は「100万円未満～400万円未満の割合が全体の50％以上」。

とはいえ、副業で働いている人や独立したばかりの人も含まるので一つの指標に過ぎません。

結論、フリーランスの年収は個人の実力次第。

年収1,000万円以上稼いでいる人は会社員の割合よりも多いデータもあります。

今回は現役でフリーランス活動中の私が「フリーランスの平均年収と中央値」をテーマにして記事を書きました。

その他「フリーランスで年収を上げるステップ7つ」「年収中央値を超えるために重要なマインド」も解説しています。

近年フリーランスは特定の会社に縛られず自由に働けるので、多くの人にとって注目が集まっています。

一方で、理想だけではない現実の厳しさも。

フリーランスを目指す方、現在の働き方を見直したい方の参考になれば幸いです。

フリーランスの平均年収は？

内閣府の「令和4年度フリーランス実態調査結果」によると、フリーランスとして直近1年間の事業年収は以下のとおりです

年収範囲	回答数	割合
100万円未満	299	14.1%
100～200万円未満	268	12.6%
200～300万円未満	269	12.7%
300～400万円未満	268	12.6%
400～500万円未満	201	9.5%
500～600万円未満	147	6.9%
600～700万円未満	90	4.2%
700～800万円未満	70	3.3%
800～900万円未満	43	2.0%
900～1000万円未満	45	2.1%
1000万円以上	72	3.4%
わからない・答えたくない	347	16.4%
合計	2119	100.0%

「100万円未満～400万円未満の年収範囲が全体の50％以上」を占める割合。

次に会社員の平均年収と比較してみます。

国税庁の「令和５年分民間給与実態統計調査」によると、会社員の平均年収は以下のとおりです

会社員	平均年収	補足
全体平均年収	460万円
平均年収（男性）	569万円
平均年収（女性）	316万円
男性で最も多い給与層	400万円超500万円以下	人数：504万人 / 構成比：17.5%
女性で最も多い給与層	100万円超200万円以下	人数：449万人 / 構成比：20.5%

会社員の平均年収は460万円のため、フリーランスよりも多く給与をもらっています。

とはいえ、フリーランスの年収は「平均」よりも「中央値」に注目することが重要です。

フリーランスの年収中央値

平均値は高収入の少数派に引っ張られやすい一方、中央値は現実的な収入を反映する指標になります。

「フリーランスの平均年収は？」の表から、「中央値」を計算するとフリーランスと会社員ともに年収中央値は約300万円～400万円未満。

正社員の平均年収と比較するとやや低めですが、働き方やライフスタイルによって納得感のある収入といえます。

フリーランスで年収1,000万円以上稼ぐ人【会社員との割合を比較】

「フリーランス白書2023」によると、フリーランスで年収1,000万円以上稼ぐ人の割合は10.0%と公表されています。

一方、国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、会社員は5.5％です。

フリーランスのほうが年収1,000万円以上稼ぐ割合が多い結果。

フリーランスは実力さえあれば、収入アップできる可能性を秘めています。

フリーランスの平均年収が低いデータの理由

とはいえ、フリーランスの平均年収が低いデータがあるので不安になりますよね。

そこで理由を洗い出しました

フリーランスを本業として活動していない人も多いことから、平均値を引き下げる要因に。

スキルを磨いて実績を積み上げていけば、会社員の平均年収を上回ることは十分可能です。

フリーランスの年収に大きく影響する要因3つ

フリーランスの年収を左右するのは、以下のような多様な要因が絡み合っています

フリーランスとして成功するには、自分の置かれた環境や強みを理解し、戦略を練ることが大切。

1つずつ解説します。

職種によって年収に大きな違いがある

フリーランスは職種によって年収に大きな違いがあります

出典：SOKUDAN Magazine｜【2024年最新】フリーランス・副業の平均年収が高い職種ランキング

エンジニア・コンサルなどの希少価値が高い業種は、クライアントから重宝されるので高単価案件の仕事ができ年収が高い傾向。

フリーランスの年収は職種・業種によって大きく異なります。

スキルと実績

フリーランスの年収はスキルと実績によって大きく影響します。

スキルや実績がある人は、クライアントからの信頼が高くなり、高単価の案件を獲得しやすいです。

逆に、フリーランス初心者は「書籍で学ぶ」「ブログでポートフォリオを作る」「低単価の案件を受注する」などでスキルや実績の土台作りからスタート。

スキルを高めながら実績を積むことが、フリーランスとして年収アップする一番の近道です。

案件の受注方法によって収入が変わる

フリーランスは自分の好きなやり方で仕事を受注できますが、受注方法によって収入が変わります。

例えば、エージェントを利用すると手数料が発生しますが、直接クライアントと契約すると手数料は発生しません。

つまり直接契約の場合、仕事量の分だけ対価がもらえるので高い収入が期待できます。

案件の受注方法によって手取り収入は大きく変わります。

フリーランスで年収を上げるステップ7つ

フリーランスで年収を上げるには、以下のポイントを意識すると収入アップの可能性が広がります

1つずつクリアしていくことが年収を上げるステップになります。

記事を読み終えたら実践してみてください。

専門性スキルを身につける

フリーランスで専門性スキルを身につけるのは年収を上げる一歩に。

Webライターを例に挙げると、専門性スキルは以下のとおりです

SEO検索エンジンで上位表示される記事を書いて、読者にサービスを促すための文章力。

それに専門分野の深く正確な情報を提供するといったこと。

高単価な案件を獲ることができるので収入アップにつながります。

あらゆる職種や経験で専門性スキルを身につけるのは、年収を上げるために有効な対策方法です。

ポートフォリオの充実

フリーランスで年収を上げるにはポートフォリオの充実は必須条件。

ポートフォリオを作成することで、クライアントに「この人なら任せられる」と安心感を与え、高単価の案件を受注しやすくします。

その他、豊富な実績を提示すると単価交渉がしやすくなり、収入を上げるための強力な武器に。

実績のない人は、過去の実績を洗い出してポートフォリオを載せるところから始めてみてください。

営業力や交渉力を磨く

フリーランスにとって、営業活動は必要不可欠。

自分のスキルを適切にアピールし、クライアントのニーズに合った提案をすることで、単価を引き上げたり継続案件を獲得できる可能性が高まります。

単価を低く設定しすぎないことがポイントです。

実績を積む

フリーランスでの実績は自分の武器になります。

実績を積むための方法はこちらです

実績を積むのが年収を上げるステップ。

フリーランス1年目は、積極的に営業活動して小さな実績を積み上げることを優先させましょう。

継続案件を獲る

フリーランスで年収を上げるには継続案件を獲ること。

私が継続案件で仕事を受注したときの対策をご紹介します

プロフェッショナルとしての姿勢を見せることで継続受注に成功。

単発の案件ばかりだと、新しいクライアントとやり取りするところから始まるので時間の浪費になります。

クライアントとの信頼関係を築くところから始めていきましょう。

単価アップの交渉をする

フリーランスは単価アップの交渉ができるので、成功すればいつでも年収は上がります。

ただし注意しなければいけないのは、交渉する段階でクライアントと信頼関係を築いていること。

関係が浅い段階で報酬の交渉をすると契約を打ち切られるリスクがあります。

単価アップの交渉はタイミングを見計らうことが大切です。

フリーランスエージェントを利用する

フリーランスエージェントを利用することで努力の方向性がハッキリします。

一方、自分で活動すると何をしていいのかわからず迷子になってしまうことも。

フリーランスエージェントのメリットはこれだけあります

フリーランス活動している人は、複数のエージェントサービスに登録しています。

積極的に活動して案件獲得を目指してみてください。

年収中央値を超えるために重要なマインド

フリーランスとして年収中央値を超えるためには、「フリーランスで年収を上げるステップ7つ」だけでなくマインドセットも重要。

以下のポイントを意識すると稼ぐマインドになります

①：自分の価値を理解する	・クライアントにとっての価値を常に考える習慣を持つ ・成果を生み出す存在となる ・自分の市場価値を考える
②：継続的に学び続ける姿勢を持つ	・最新のマーケティング手法 ・デザインツールの習得
③：チャレンジ精神を持つ	・新しい分野や高単価案件に挑戦する ・安定した収入だけに囚われない
④：バランスを取る	・自分のキャパシティを理解 ・ワークライフバランスを保ちながら働く

これらを意識して取り組めば、長期的に安定した成果を出すことができます。

最初は難しいと感じるかもしれませんが、年収中央値を超えるために一歩踏み出してみてください。

まとめ：フリーランスとして「理想の働き方」を実現しよう！

「フリーランスの平均年収と中央値は？年収を上げるステップ7つ」解説しました

フリーランスの年収中央値は、現実を理解するための一つの指標に過ぎません。

大切なのは、自分にとって理想の働き方を見つけること。

私はフリーランスの働き方に充実感があります。

成功の定義は人によって違いがありますが、自分の価値を高めて目標を明確化、挑戦を続けることで理想の働き方に近づきます。

フリーランスとしてのキャリアを計画し、自分にとって最高のライフスタイルを実現してください！