- 「毎月のやりくりをどのようにすればいいかわからない…」
昨今の物価高の影響もあり、一人暮らしを始めると家賃や光熱費などの生活費が増えて困ってしまいますよね。
そんな中で「貯金は手取りの何割が理想なのか」疑問があるかと思います。
本記事では、FP3級を資格取得している私が、一人暮らしの貯金をテーマにして「貯金ができないときの考え方」「貯金目標を達成するステップ」を解説。
一人暮らしの貯金は無理のない範囲でスタートすることが大切です!
将来に向けて安心できる資産づくりの一歩をお届けします。
一人暮らしの貯金目標:手取りの何割が理想?
一人暮らしを始めると毎月の家計管理が重要に。
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査 調査結果報告」によると、20代の平均給与は20~24歳で約267万円、25~29歳で約394万円です。
また、20代の金融資産保有額は平均176万円で中央値は20万円。
中央値とは、データを大きさの順に並べ替えたとき、順番が真ん中になる値です。
平均値と中央値の差があるのは、貯蓄率の2極化が進んでいるから
年間の手取り収入のうち35%以上を貯蓄に回したという人が16.0%もいる半面、まったく貯蓄に回さなかったという人が31.8%と、貯蓄率も2極化しています。
引用元:知るポルト
一人暮らしの貯金目標は手取り収入の約2割が推奨されています。
例えば、手取りが20万円の場合、毎月4万円を貯金に回す計算。
この割合を目指すことで、無理なく将来に備えることができます。
ただし、個人の生活環境や収入によって異なるため、必ずしも手取り収入の2割にこだわる必要はありません。
一人暮らしでお金が貯まらない要因
- 「リボ払い」「キャッシング」の利用は負のサイクル
- 家計管理をしていない
1つずつ解説します。
「リボ払い」「キャッシング」の利用は負のサイクル
クレジットカードにある「リボ払い」「キャッシング」を利用していませんか?
- リボ払い⇒
毎月の支払いを利用金額にかかわらず毎月一定額を支払う方式 - キャッシング⇒
カードを利用して現金を借り入れるサービス
「リボ払い」「キャッシング」は、銀行やコンビニのATMなどで手軽に借りられるので急な出費にも便利。
一方、これらを利用しているといつまでたっても貯金ができません。
その理由は以下のとおり
お金が貯まらない負のサイクル。むやみに利用するのは避けましょう。
家計管理をしていない
家計管理をしていないと収入と支出のバランスが把握できません。
つまり以下の問題が生じます
貯金計画が立てられないため、毎月の支出が収入を上回り生活費が足りなくなります。
家計管理を始めれば、不要な支出を未然に防げるので家計改善につながります。
一人暮らしで貯金ができないときの考え方
「手取りの2割を貯金するのは無理!」と感じる方もいるかもしれません。
そんな時は自分ができるところから始めることが大切。
これから一人暮らしで貯金ができないときの考え方を解説します
- 無理のない範囲から貯金を始める
- 目標を具体化する
- 小さな成功体験を積み重ねる
無理のない範囲から貯金を始める
一人暮らしで貯金ができないときの考え方で1番大切なのは、無理なく貯金を始めること。
少額でも毎月コツコツ積み立てることで、少しずつ貯金が増えていきます。
まずは毎月の支出から収入が上回るように意識して始めていきましょう。
目標を具体化する
漠然と貯金をするだけでは心が折れてしまう可能性が。
具体的な目標を設定しましょう。
例えば、「3カ月分の生活費を貯める」「海外旅行の費用を貯める」など。
具体的な目標額を決めてから「毎月いくら貯蓄したらいいのか」逆算して考えていけば、より計画的な貯蓄ができます。
小さな成功体験を積み重ねる
毎月の目標を達成できたら、自分を褒めてモチベーションを維持することは重要なこと。
例えば、毎月5,000円の貯金ができるようになったら、次の月は7,000円の貯金を目指すなど。
新たな目標設定することで貯金することへのモチベーション向上につながります。
一人暮らしで貯金目標を達成するステップ8つ
貯金を増やしたい場合、収入を増やすよりも支出を減らすほうが簡単。
なぜなら、支出を減らすのは余分な出費を削減すれば達成できるから。
これから一人暮らしで貯金目標を達成するステップ8つを解説します
- 家賃の見直しをする
- 電気・ガスの料金プランを見直す
- 不要な民間保険は解約する
- 通信費の削減
- キャッシュレス決済の活用
- 不要なサブスクは解約する
- ふるさと納税の活用
- 変動費をコントロールする
家賃の見直しをする
一人暮らしで家賃は毎月固定費で発生する大きな出費。
家賃は手取り収入の3割以内が理想です
- 例) 手取り20万円の場合、家賃は6万円以下が理想
手取り収入の3割を超えると、生活費や貯金に回せるお金が少なくなります。
もし家賃負担が大きいと感じたときは、手取り収入のバランスが合う家賃への引っ越しも検討してみてください。
電気・ガスの料金プランを見直す
一人暮らしで電気・ガスは支出削減で重要項目になります。
参考までに、総務省統計局の「家計調査」によると、2023年の一人暮らしの光熱費の平均額は、1ヶ月あたり1万9,867円。(電気代・ガス代・水道代)
もし平均額よりも電気・ガスの料金が高い場合は、料金プランを変更するのが有効。
私は料金プランを変更して光熱費の大幅削減に成功しました。
料金プランの比較サイトで一度確認しておきましょう。
参照:エネピ
不要な民間保険は解約する
民間保険を解約すると大きな支出削減に。
実際私は一人暮らしで生活していますが、民間保険はすべて解約しました。
日本は公的保険の高額療養制度があるので、大きな病気になっても負担を最小限にできます。
例えば、1ヶ月で100万円の治療費がかかった場合でも、高額療養費制度を活用すれば平均的な所得で10万円以下の支出に抑えられます。
私は一人暮らしの生活ですが、民間保険がなくても困ることはありません。
通信費の削減
スマホやインターネット料金などの通信費を見直すと支出削減に大きなメリットに。
例えば、毎月3,000円節約できれば、年間36,000万円程度の通信費の削減ができます。
固定費削減は2年後・3年後と年を経過するごとに大きな恩恵を受けられます。
スマホ料金プランを格安SIMに乗り換えるのがベストな選択肢です。
キャッシュレス決済の活用
家計管理の一環としてキャッシュレス決済を取り入れることで、貯金生活をスムーズに進められるようになります。
具体的には以下のメリットがあります
- ポイントやキャッシュバックが貯まる
- 小銭の管理が不要
- 節約意識が高まる
クレジットカード・電子マネーの明細から、アプリでどこにお金を使ったか一目でわかるので無駄遣いの発見が容易に。
一人暮らしで貯金目標を達成するための第一歩です。
不要なサブスクは解約する
不要なサブスクリプションを解約することで無駄な出費を削減できます
【不要なサブスクを解約するコツ】
- 利用頻度の確認
- 自動更新をオフにする
- 解約理由を明確にする
過去3ヶ月間で利用していないサービスは解約を検討するなど、解約理由を明確にすることで次回以降の契約を避けられます。
不要なサブスクを整理することで、毎月の固定費を減らし、貯金に回せるお金を増やすことができます。
ふるさと納税の活用
ふるさと納税を利用すると、寄付額のうち2,000円を超える部分が所得税・住民税から控除されます。
また、特産品や日用品などの「返礼品」がもらえます。
間接的な節約術です。
参照:総務省|ふるさと納税
変動費をコントロールする
食費や娯楽費などの変動費は予算を設定しておくことが大切に
- 食費の目安:手取りの10~15%
- 娯楽費:手取りの5~10%
家計簿アプリで管理すると金額を把握できるのでオススメです。
一人暮らしに適した貯金術は家計簿アプリを使う
家計簿アプリを活用することで効率よくお金を管理し、貯金を増やすことができます。
メリットを以下にまとめました
カテゴリごとの出費を確認することで、節約ポイントが見つかりやすいです。
忙しい一人暮らしでも簡単にお金の管理ができ、無料で利用できるものが多いのが家計簿アプリの特徴。
初心者でも気軽に始められる便利ツールです。
人気の家計簿アプリは「マネーフォワード ME」。
利用率No.1の家計簿アプリで家計改善に役立ちます。
私も利用していますが、一目でお金の出入りがわかるのでワクワクしながら家計改善しています。
マネーフォワード MEで家計改善して貯金を増やしていきましょう。
まとめ:一人暮らしの貯金は無理のない範囲でスタートすることが大切!
一人暮らしで貯金をする際、月収の手取りの2割を目標設定することが理想的です。
とはいえ、貯金は無理のない範囲でスタートすることが大切に。
家計を見直し、固定費や変動費を適切にコントロールすれば、効率的に貯金を増やすことができます。
家計改善には家計簿アプリの活用がベストな選択肢。
まずは自分に合った方法から始めて、貯金目標を達成するステップを1つずつクリアしていきましょう。
一人暮らしで貯蓄して、安心できる生活基盤を築けるように頑張ってください。
コメント